結論からお伝えします
査定額が高い業者を選ぶことは、多くの場合でリスクになります。高い査定額は「高く売れる保証」ではなく、「最初の提示額」にすぎません。最終的にその価格で成約しなければ、時間だけが無駄になります。査定額よりも、担当者の説明の質と信頼性を見極めることが重要です。
査定額が高い業者を選ぶことは、多くの場合でリスクになります。高い査定額は「高く売れる保証」ではなく、「最初の提示額」にすぎません。最終的にその価格で成約しなければ、時間だけが無駄になります。査定額よりも、担当者の説明の質と信頼性を見極めることが重要です。
## 査定額が高く出る理由
不動産の査定額は業者によって異なります。これは「評価方法が違う」からではなく、多くの場合「意図的に高く出している」からです。
なぜ高く出すのか。理由は明快です。売主は高い査定額を提示した業者に「この人に任せれば高く売れる」と期待して媒介契約を結ぶからです。この「高い査定額で媒介契約を取り、後から値下げを提案する」という手法は業界では「オーバープライシング」と呼ばれ、売主にとっては不利益になります。
## オーバープライシングの具体的な流れ
1. 査定時:市場価格より高い金額を提示し、売主の期待を高める 2. 媒介契約後:市場に出しても反応がない状態が続く 3. 1〜2ヶ月後:「市場の反応が鈍い」「価格を見直しましょう」と値下げを提案する 4. 結果:売り出し価格を下げながら時間だけが経過する
この流れで損をするのは売主です。売り出し期間が長くなるほど「なぜこの物件はまだ売れていないのか」という買い手の疑念が生まれ、値下げを重ねても成約しにくくなります。
豊田市・岡崎市の市場でも、売り出しから6ヶ月以上経過して価格を大幅に下げた後に成約するケースは、最初から適正価格で出した場合と比べて、最終的な手取り額が低くなる傾向があります。
## 適正な査定とは何か
適正な査定とは、「今この市場でこの物件が売れる現実的な価格帯」を根拠を持って示すことです。
具体的には以下の情報が根拠になります。
- 近隣の成約事例(過去1〜2年の実際の売買価格) - 物件の状態・立地・築年数による個別の加減点 - 現在の市場の動き(在庫数・問い合わせ状況)
これらを開示しながら「なぜこの価格か」を説明できる担当者は信頼できます。一方、根拠なく「この価格で売れます」と断言するだけの担当者は要注意です。
## 高い査定を出す業者を見極めるポイント
**1. 成約事例を見せてもらう**
「この価格にした根拠となる成約事例を教えてください」と聞いてみてください。根拠がある査定なら、具体的な事例を出せるはずです。
**2. 「この価格で何ヶ月で売れますか」と聞く**
価格と成約期間のトレードオフを説明できる担当者は、市場をきちんと把握しています。「確実に売れます」と言い切る業者には注意が必要です。
**3. 媒介契約の種類と報告の頻度を確認する**
専任媒介・専属専任媒介・一般媒介の違いを説明でき、活動報告の頻度(専任系は2週間に1回以上の義務)を理解している担当者かどうかを確認してください。
## 複数査定は有効か
複数社から査定を取ることで「相場感」をつかむことはできます。ただし、「一番高い査定を出した業者に任せる」という判断は危険です。前述の通り、高い査定は成約の保証ではないからです。
一括査定サービスを使うと、複数の業者から一斉に連絡が来ます。個人情報が多くの業者に共有されること、電話やメールが大量に来ることを踏まえたうえで利用するかどうかを判断してください。
## 豊田市・岡崎市での実情
豊田市・岡崎市の市場では、大手・地元を問わず、オーバープライシングによって売り出しが長期化するケースは一定数あります。
私は豊田市・岡崎市の両エリアを一人でカバーする不動産エージェントとして、「なぜこの価格か」を根拠を持って説明することを基本にしています。高い査定を出して媒介契約を取ることよりも、現実的な価格で成約することを優先する関わり方です。
「他の業者で高い査定が出たが本当にその価格で売れるのか不安」という方からの相談も歓迎しています。
## まとめ
査定額が高い業者が良い業者ではありません。「根拠を持って説明できる担当者かどうか」が唯一の判断基準です。高い査定に期待して時間を無駄にする前に、現実的な価格帯と成約実績を確認することをお勧めします。
信頼できる担当者を見極めたあとの売却全手順は、豊田市で相続した不動産を売却する全手順・岡崎市で相続した不動産を売却する全手順の全手順ガイドをご覧ください。